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日本の農業をもっと支援しよう!

個人的な考えだが・・・

日本の農業(農家)はもっと保護・支援されなければならないと思う。

カロリーベースだから、必ずしも口に入れる物の物理的な量を表しているわけではないが、日本の食糧自給率が40%ほどしかないのはあまりにも低すぎる。
「足りない分は輸入に頼るから構わない。」という考えもあるだろうが、食料は政治的な戦略物質になりうることを忘れてはならない。実際にアメリカなどははっきりとその方針で国際戦略を進めている。

もちろんぼくは経験していないが、祖父母や人によっては親の世代は、先の戦争後期や戦後の食糧が都会に回ってこなくなり、多額の私財をはたいてでも農家に売ってもらおうとしたことを覚えていると思う。
今の日本のように食べ物が至る所にあふれている社会にいると感じないけれど、いざ食べるものがなくなってきたら、殆ど人はまず自分とその家族の為に十分な食料を確保し、それでも余ったら初めて他の人に売ると思う。この場合の売り手は相手が「生きる為」なので、いくらでも(という言い方は極端かもしれないが)出すであろうことは知っているので、中には当然足元を見る人だっているだろう。
この構図を国際社会に当てはめてみると、食料は戦略物質になりうることが分かると思う。

「農業(農家)の支援が必要だ」「農産物関税を上げるべきだ」と言うと、『日本の農家は十分すぎるほど保護さえているから、今以上の支援はいらない。離農者が増えているのは、経営努力を怠ったからだ』という意見が出ると思う。

農業低迷や食料自給率の少なさの理由の大きな部分には、経営努力が足りなかった部分は確かにあると思うが、今までの政府のやり方(農協の票を失いたくないからかな?)が、農家に努力をあえてさせない方向に向けてきたと言う側面もかなりあると思う。

その一方、国際基準と比べると、日本の農家は一般に感じられているほどの支援を国から受けていないことも分かる。農業所得に占める国からの直接支払いの割合を比べると、フランス、イギリス、スイス等のヨーロッパ諸国では90%を超えており、アメリカの穀物農家でも平均(年や穀類によってばらつきがあるので)で約50%に達している(エコノミスト2008年7月号による)。日本の場合は15.6%しかない(同誌より)。
ただ、既に起きてしまったことをとやかく言っても先には進めないので、これからの農家は、今までとは違う形の努力も必要になってくるだろうし、農協もそれに合わせた組織に変革していかないといけないのではないか?

また、関税に関しても、少し古い(1999年)データだが、農産物平均関税率を比べると、ノルウェーやインドは優に100%を超えているし、スイスも50%以上、EUでも19.5%なのに対し、日本の関税率は11.7%しかない。

このように・・・

一般に思われているであろう農業に関することには、多くの誤りがあるような気がするし、その誤りの部分を正して国際基準に照らし合わせてみると、日本の農業支援は多すぎると言うよりむしろ少なすぎていると考えてもいいのではないだろうか?

日本の農業をもっと支援しよう!_c0356379_08471616.jpg


Commented at 2017-05-29 01:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hideyuki-miyazaki at 2017-05-30 07:05
> Aさん
ありがとうございます。
出る方向で考えてはいますが、「絶対に出る」と決めてしまうと自分を縛ってしまうと、社会に対する見方や考え方が窮屈になってしまうのではないかと思うので、「出る」「出ない」の最終決定は現時点ではあえて保留しています。
出ることにした時は、応援よろしくお願いします!!
Commented by sano at 2017-05-30 23:42 x
この写真は釧路ですか?
Commented by hideyuki-miyazaki at 2017-05-31 06:53
> sanoさん
いえ。アメリカに住んでいた時、近所の公園で撮りました。
ちなみに、この川の対岸はカナダです。
by hideyuki-miyazaki | 2017-05-28 22:28 | 社会や政治について | Comments(4)

色々と思っている事を・・・


by hideyuki-miyazaki
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