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『戦争法案』と言う呼び名が何故よくないか

やっと最近になって、一部の政党や団体以外が『戦争法案』と言う呼び方を使う事が減って来ている様に思うのですが、少し前の記事で書いた「『戦争法案』という呼び方が建設的な話し合いを妨げる一因になっている」事の理由を書きたいと思います。

その前に一言・・・

ココで述べる理由は、集団的自衛権に関する様々な法案の内容に賛成とか反対と言う事では有りません。そのどちらを支持していたとしても、『戦争法案』と言う呼び方は良くないと思う理由です。

では・・・

スゴく簡単に言うと、『戦争法案』という響き自体、既に「この各種法案は戦争をする為の法案である」という意味を案に含んでいる様に感じられるからです。
こう書くと、「だってその通りなのだから仕方ないでしょ?」と思う人もいると思いますが、それはあくまでそのように思った人が、自分自身で法案の内容を吟味した結果、そのように判断したからであって、別の人が法案をじっくり調べたら別の考えを持つ事も十分にあり得ると思うし、実際に「この各種法案は戦争をする為の法案ではない」と結論づける人もいます(だからこそ、世論が分かれて同意に至らないのだと思います)。

そして、僕はそのどちらの意見も間違いではないと思うのです。

人の考え方は色々です。同じ事象を調べても違う結論にたどり着く事は往々にしてあります。

しかし・・・

人は先入観に囚われがち・・・だと思うのです。
実験で得られたり発見された結果を、先入観無しで分析するトレーニングを積んでいる科学者でも、気付かないうちに最初の考えに囚われてしまい、新たに得られた事実に対処出来ない事もあるでしょう。
まして、我々の様な凡人ならなおさらでしょう。

この事を『戦争法案』に当てはめると・・・

集団的自衛権に関する各種の法案についてちゃんと理解していない人(色々な報道等から感じるのは、多くの日本国民はちゃんと自分自身で調べていないし、はっきりとは理解していないという印象です)が『戦争法案』という言葉を耳にすると、内容をまず自分で調べて考える前に、「これらの法案は戦争する為の物だ」と刷り込まれてしまうと思うのです。
そして、この呼び名を使い始めた人は、作為的に’”それ”をやろうとしたのではないかとも感じます。

僕は、個人個人がちゃんと自分自身で調べ(大事な事ですからね!)考え、自分なりの結論に達するべきだと思うのです。自分が良く知らない誰かの意見をそのまま受けいれるのではなくて・・・
そして、そうやってたどり着いた結論こそが、感情的なぶつかり合いではない前向きな議論を生み出して行き、結果的に日本やその国民である自分達の為になるのだと思っています。

つまり・・・

『戦争法案』と言う呼び方は、「国民がひとりひとり自分自身できちんと考えて判断する」と言う行為をじゃまする物だと思うので、良くないと感じるのです。

そして・・・

それは、反対にしろ賛成にしろ自分達自身の為に決してならないと思います。

by hideyuki-miyazaki | 2015-08-21 12:09 | 社会や政治について | Comments(0)

色々と思っている事を・・・


by hideyuki-miyazaki
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